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【事例で解説】信頼される会社紹介ページ 作り方|三流の会社概要から脱却する方法
2025.09.19 BLOG

こんにちは。WebデザイナーのTAMです。
Webサイトには様々なページがありますが、私がその会社の「魂」が宿る場所だと考えているのが、「会社紹介」や「私たちについて(About Us)」と名付けられたページです。
しかし、多くのサイトで、このページは最も退屈な場所になってしまっています。 設立年、資本金、役員名、そして無機質なオフィスビルの外観写真…。まるで、履歴書の定型文を読んでいるかのようです。これでは、あなたの会社の本当の魅力は、何一つ伝わりません。
Webサイトを訪れた顧客や、未来の仲間となるかもしれない求職者が、最後に「この会社にしよう」と決断する前に、最も見に来るページの一つが、この会社紹介ページです。 この記事では、そんな最重要ページを「ただの会社概要」から、共感と信頼を生み出す最強のブランディングツールへと変えるための、具体的な会社紹介ページ 作り方を解説します。
Contents -目次-
なぜ、人はあなたの「会社紹介」を見に来るのか?
作り方を考える前に、訪問者の心理を理解することが不可欠です。彼らは、無機質なデータを見たいのではなく、心の中でこんな問いを投げかけています。
- 顧客の場合: 「この会社は、本当に信頼できるだろうか?」 「どんな想いを持った人たちが、この製品やサービスを作っているんだろう?」 「自分たちの価値観と、この会社は合っているだろうか?」
- 求職者の場合: 「この会社で働くことを、誇りに思えるだろうか?」 「どんなミッションのために、自分の時間と情熱を注ぐことになるんだろう?」 「この人たちと一緒に、楽しく働けそうだろうか?」
優れた会社紹介ページとは、これらの「声なき問い」に、誠実に、そして魅力的に答える場所なのです。
信頼を勝ち取る「会社紹介ページ」5つの必須コンテンツ【事例付き】
では、具体的にどんなコンテンツを盛り込めば良いのでしょうか。私たちが必ず提案する5つの要素を、事例と共に紹介します。
1. ミッション・ビジョン・バリュー:「私たちの約束」を語る
会社の基本情報よりも先に、なぜ、私たちは存在するのかという事業の根幹を語りましょう。
- よくある失敗事例: 「私たちは、革新的なテクノロジーで社会に貢献します」といった、抽象的でどこにでも書いてある言葉。
- 心を動かす成功事例(オーガニック食品会社の場合): 「私たちの約束は、食卓と大地をもう一度繋ぐこと。未来の子供たちが安心して食べられる、正直で、やさしい食べ物だけを届けます。」 →なぜやるのか(Why)が伝わることで、単なる食品メーカーではなく、思想に共感できるブランドとして認識されます。
2. 創業ストーリー:「私たちの原点」を見せる
すべての会社には、始まりの物語があります。どんな課題を解決したくて、どんな想いで創業したのか。その人間味あふれるストーリーは、最高の共感コンテンツになります。
- よくある失敗事例: 「2010年、〇〇〇株式会社設立。」という年表のような事実の羅列。
- 心を動かす成功事例(BtoB SaaS企業の場合): 「2015年の冬。創業者である田中は、マーケティング担当者として、来る日も来る日もExcelでのレポート作成に追われていました。『この非効率を、なんとかできないか』。深夜のオフィスで生まれたその小さな苛立ちが、私たちの主力製品『ラクダス』が生まれる、最初の火花でした。」 →創業者の原体験を語ることで、製品に込められた情熱と本気度が伝わります。
3. メンバー紹介:「私たちの中身」を公開する
顧客や求職者が最も見たいのは、「モノ」や「サービス」の裏にいる「人」の顔です。
- よくある失敗事例: 役員の証明写真と名前だけが、ずらりと並んでいる。
- 心を動かす成功事例(デザイン事務所の場合): スタッフ全員の、プロが撮影した自然な笑顔の写真を掲載。名前と役職の下に、「あなたにとってデザインとは?」という共通の質問への一言回答を添えました。 →一人ひとりの個性や人柄が垣間見えることで、親近感とチーム全体の専門性が同時に伝わります。
4. オフィス・働く環境:「私たちの日常」を伝える
言葉で「風通しの良い職場です」と100回書くよりも、一枚の写真の方が雄弁にカルチャーを語ります。
- よくある失敗事例: 誰もいない、会議室や応接室の綺麗な写真だけ。
- 心を動かす成功事例(地方の製造業の場合): 「職人の手仕事」というタイトルで、工場で働くスタッフが真剣な眼差しで製品を作る様子や、休憩中に談笑する様子のフォトギャラリーを掲載。 →普段見えない場所での「日常」を見せることで、製品への信頼と、働く環境への安心感が生まれます。
5. 数字で見る会社概要:「私たちの実績」を証明する
設立年や資本金といった基本情報も、見せ方次第で魅力的なコンテンツに変わります。
- よくある失敗事例: 文字だけで箇条書きされた、退屈な会社概要。
- 心を動かす成功事例(IT企業の場合): 「インフォグラフィックで見る〇〇」というコーナーを設置。「取引社数 500+」「自社サービス継続率 98%」「平均年齢 32歳」「有給取得率 95%」といった数字を、大きな文字とアイコンで視覚的に表現。 →顧客への実績と求職者への魅力、両方の情報をテンポよく伝えることに成功しました。
結論:会社紹介ページは、最強のブランディング資産です
優れた会社紹介ページは、単なる情報開示の場ではありません。 それは、貴社という存在を、一つの魅力的な「人格」として描き出し、顧客や未来の仲間との間に、深く、永続的な信頼関係を築くための、最強のブランディング資産なのです。
「自社の魅力を、どう言葉にすればいいか分からない」 「私たちの『らしさ』を、デザインで表現してほしい」
自分たちの物語を客観的に見つめ、魅力的に語ることは、想像以上に難しい作業です。 そんな時こそ、私たちのような外部のパートナーをご活用ください。私たちは、デザイナーとして、そしてストーリーテラーとして、貴社の内なる輝きを発見し、それを多くの人の心に届けるための最適な「形」を設計します。
2025.09.19 STOVAG OFICIAL