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Webサイト制作の見積もりはなぜ違う?プロが明かす費用の内訳

2025.08.22 BLOG

8月も後半に差し掛かり、来期(2026年度)の事業計画や予算策定に頭を悩ませているご担当者様も多いのではないでしょうか。特に、Webサイトの新規制作やリニューアルは、多くの企業にとって重要な投資項目です。

そこで必ずと言っていいほど直面するのが、「制作会社によって、見積もり金額が全く違う」という問題です。

相見積もりを取ってみたら、A社は50万円、B社は200万円、C社は500万円…。なぜ、これほどまでに価格差が生まれるのでしょうか?一体、自分たちは何に対してお金を払うことになるのか?

この記事では、そんな疑問を解消すべく、Web制作のプロである私たちが、普段お客様にはなかなか見せない「見積もりの内訳」とその裏側にある考え方を、包み隠さず解説します。

結論:Webサイトの価格は「作業の総量」と「専門性の高さ」で決まる

なぜ見積もりが違うのか。結論から言うと、それは「何を作るか」ではなく、「どんな目的で、どこまで作り込むか」が会社によって全く異なるからです。

これは、家づくりに例えると非常に分かりやすいです。 物置小屋、建築家が設計した注文住宅、そして最高級の素材を使った豪邸。これらはすべて「家」ですが、目的、規模、設計、建材、関わる職人の専門性が全く違いますよね。

Webサイトも同じです。「ただ名刺代わりにあれば良いサイト」と「問い合わせを増やし、売上を上げるためのサイト」では、その設計思想も、制作にかかる手間(作業の総量)も、求められる専門性も、天と地ほど違うのです。見積もりとは、その「設計図」の質と具体性を金額に反映したものに他なりません。

見積もりを構成する「7つの項目」とその内訳

では、プロのWeb制作会社が提示する「しっかりとした見積もり」には、一体何が含まれているのでしょうか。大きく分けて7つの項目があります。

1. 戦略設計・プロジェクトマネジメント費

Webサイト制作の「頭脳」であり、プロジェクトの成否を決定づける最も重要な項目です。市場調査、競合分析、事業目標のヒアリングから、サイトのゴール(KPI)設定、ターゲットユーザーの行動設計、サイト全体の構造(サイトマップ)作成までが含まれます。

→安い見積もりでは、この部分がごっそり抜け落ちていることがほとんどです。「言われたものを作ります」というスタンスで、成果に対する責任はクライアント側にある、という考え方です。

2. デザイン費(UI/UX設計)

単に見た目を綺麗にするだけではありません。ユーザーが直感的に操作できるか(UI)、快適で満足のいく体験ができるか(UX)を設計し、ブランドイメージを形にする作業です。ワイヤーフレーム(骨格設計)の作成から、ビジュアルデザインの作り込みまで、専門のデザイナーが担当します。

→安い見積もりでは、既存のテンプレートを少しカスタマイズする程度で、オリジナリティや深いUX設計は考慮されません。

3. コーディング・開発費

デザインを、実際のWebサイトとしてブラウザで見られるように構築していく作業です。HTML/CSSでの見た目の構築(フロントエンド)から、WordPressなどのCMS(更新システム)の組み込み(バックエンド)まで、専門のエンジニアが行います。

→見積もりの価格差が出にくい部分ですが、コードの品質は表示速度やSEO、将来の改修のしやすさに大きく影響します。

4. コンテンツ制作費(ライティング・撮影)

サイトに掲載する文章の作成や、写真・動画の撮影などです。 →安い見積もりでは、「原稿や写真はお客様がご用意ください」が前提。一方、成果を重視する制作会社は、SEOを意識したライティングや、ブランドイメージを高めるためのプロによる写真撮影を提案に含めます。

5. SEO(検索エンジン最適化)設定費

Googleなどの検索エンジンにサイトを見つけてもらうための基本的な設定です。タイトルタグや見出しタグの最適化、サイトマップの作成・送信などが含まれます。 →驚くことに、安い見積もりではこの基本的なSEO設定すら行われないケースがあります。

6. テスト・品質管理費

完成したサイトが、様々なブラウザ(Chrome, Safariなど)やデバイス(PC, スマホ, タブレット)で正しく表示・動作するかを検証する作業です。 →安い見積もりでは、この検証作業が不十分なため、「スマホで見るとレイアウトが崩れている」といったトラブルが公開後に発覚しがちです。

7. サーバー・ドメイン・保守管理費

サイトを公開するためのサーバーやドメインの費用、そして公開後のメンテナンス(アップデート、バックアップ、セキュリティ対策など)にかかる費用です。多くは月額や年額で発生します。

「安い見積もり」と「高い見積もり」の決定的な違いとは?

ここまで見てくると、価格差の理由が見えてきます。

  • 安い見積もりとは… 上記項目のうち、「3. コーディング」と「2. デザイン(テンプレート利用)」だけを指していることがほとんどです。戦略設計やコンテンツ制作はスコープ外。つまり、「Webサイトという”モノ”を作る作業費」です。
  • 高い(しっかりとした)見積もりとは… 「1. 戦略設計」に最も重きを置き、UI/UXデザイン、コンテンツ制作、SEO、品質管理まで含みます。これは、「Webサイトという”手段”を使って、お客様のビジネス課題を解決するコンサルティング費」です。

失敗しないために。見積もりを依頼する際の3つのポイント

では、どうすれば自社に合った、適正な見積もりを得られるのでしょうか。

1. 「Webサイトで何を達成したいか」を明確に伝える

「会社案内のサイトが欲しい」ではなく、「Webからの問い合わせを、半年後に月20件獲得したい」「採用応募者の質を高めたい」のように、具体的な目的や目標を伝えましょう。ゴールが明確であれば、制作会社もより精度の高い提案ができます。

2. RFP(提案依頼書)を用意する

もし可能であれば、サイトの目的、ターゲット、必要な機能、予算感などをまとめた「RFP(提案依頼書)」を用意しましょう。各社に同じ条件を提示することで、提案内容と見積もりを公平に比較しやすくなります。

3. 担当者とのコミュニケーションを重視する

見積もり依頼の段階で、あなたのビジネスについて深く質問してこない会社は要注意です。良いパートナーは、あなたの事業を理解しようと努めます。価格だけでなく、その会社の「姿勢」や「人」も重要な判断基準です。

結論:Webサイト制作は「パートナー選び」です

見積書は、単なる価格表ではありません。それは、その制作会社がWebサイトをどう捉え、どんなプロセスで仕事を進めるかという「思想の表れ」です。

Webサイト制作とは、商品を棚から選んで買うようなものではなく、自社の未来を共に創る「パートナー」を選ぶ行為に他なりません。

もしあなたが、2026年度の予算で、単なる”モノ”作りではない、ビジネスの成功に繋がる戦略的なWebサイト投資をお考えなら、ぜひ一度私たちにご相談ください。私たちは、ただの価格表ではない、貴社のビジネスゴール達成への道筋を描いた「提案書」として、お見積もりを提出いたします。

お問い合わせフォームより、来期のWeb戦略に関するご相談をお寄せいただければ幸いです。ご連絡を、心よりお待ちしております。

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